イタリア光熱費 | イタリアよもやま話

イタリア光熱費

昨日電気代が394ユーロで戻ってきた!日本円にして5~6万円ってとこか。と、ついつい嬉しがってしまうが、この裏には腹立たしい事実があるのだ。
イタリアでは毎月いちいちメーターを見に来ないで、年に一回だけ来て、翌年はその値をベースに2ヵ月毎「見込み計算」された請求が来る。この値が少なく見積もられたものであることは、ほとんどない。もし正確な消費電気代だけを払いたい人は請求書に書かれた「次回の請求のだいたいの(?)日付け」の3~4日前に電話をして自分でみたメーターの値を申告する。そんな日付いちいち覚えてられないから結局見込み計算の請求書がやって来る。で、一年後にメーターを見に来た次の請求で、実際の消費額との差額が返される。それが今回の394ユーロってわけ。
一世帯に5万円返金したとして、1万戸で5億円、200万世帯で1千億円の金額が保管されていた事になる。またそれがきっと銀行だったと思うと、その利子だけでもいい金額になる。もちろん利子はこっちには来ないで丸々向うが取る。
ましてや、こちらの電気代は相当高い。実際に統計を見たわけではないが普通の家庭で一月1~2万円相当は払っていると思う。うちは二ヶ月ごとに3~4万円相当の請求が来る。湯沸しが電気式ということもあるから普通よりも少し高めである。
冬のガス代も同じくらい来る(ガスストーブがあるから)。
こちらは年に2回の見込み計算である。
ひどい話だ。だからか、こっちでは払込期限までなかなか払わない。友達は「一日でも早いとそれだけ電気会社の儲けになる」といって、毎回わざと期限ギリギリに、長蛇の列を覚悟しながら払いに行く。