サッカー観戦時の駐車 | イタリアよもやま話

サッカー観戦時の駐車

ローマでのことである。日曜日に友達とスタジアム付近を通り掛った時、テベレ川沿いの大通りの対向車線上にポツンと一台車が放置されているのを見た。
「あれ、何?故障でもしたのを乗り捨てていったのかな?」
「あぁ、あれね。ああいう所に駐車されると困るのよね~。迷惑ったら程がある。」
「駐車ぁ~!? あんなところに?」
友達いわく、サッカーの試合のある時は、この付近の通は不法駐車さされた車で埋め尽くされるという。道路脇の2列駐車は、サッカーに関わらず日常茶飯事だが、そこもダメとなると、今度は大きな通りの対向車線上に車がダダ―っと並んで駐車される。通る車は道幅が半減するのでノロノロ運転を余儀なくされ、ある意味で問題は少ない。ところがいったん試合が終って観戦客が帰ってしまうと、観戦目的でない人で、そこに便乗して駐車した人の車や、観戦した後どこか付近のBARで祝杯あげてる人の車は、ポツン、ポツンと路上中央に残されてしまう。他の車がなくなってしまうと、意外なところに駐車していることになるので、こうなるとやたら危ない。川在の道なので緩やかにカーブしていることもあるので、ぶつかる可能性は大だ。
イタリアでは色々な理由から、ここ15年の間にマイカーが異常に増えて、今や大人一人に一台という感じだ。以前に書いた公共交通機関の不便さも手伝うのだろうが、政府のフィアット社特別擁護やら、不動産の高騰で田舎の方に家を持つ人がどんどん増えている事、等が主な理由である。
あまり悪口を言うとおこられるが、あくまで日本人社会のレベルでイタリアを見ての話として、イタリア社会は自分勝手でいい加減な人達の集まりみたいなもんなので(だから自分勝手なわたしも住みやすい)、全ての元凶はそこにあるといってもいいかもしれない。