◆ イタリアにも銭湯が! | イタリアよもやま話

◆ イタリアにも銭湯が!

先月、冬季オリンピックでお馴染みになったトリノ近くの
CHIERI(キエーリ)という町に住む知り合いの家に行った時、
町の中心で見つけたのが、この建物。


イタリアよもやま話

イタリア語でBAGNI PUBBLICI というと、
今ではもっぱら公衆トイレのことになりますが、
これはその建築様式をみると、ファシズムの時代の公衆浴場
(今はもう営業していません)

イタリアに銭湯!(きっと小銭が要ったのだろうから、銭湯ですよね)
当時のイタリアでは、まだシャワーやバスタブの備わってない家にも
多かったんですね。

これは想像ですが、銭湯と言っても
日本のように皆で入る大きな湯船があるとは思えません。
きっといくつものシャワーがあったりする場所ではないでしょうか。

調べてみると、今でもトリノには、
なんと5軒の市営公衆浴場があるんだそうです。
イタリアに、今の日本のような街中の「スパ・センター」はありませんから、
今でもお風呂のない家に住んでいる人がいるってことでしょうか?
きっと浮浪者のため、というのもあるのかな。
それにしても5軒というのは多いですね。

乗りかかった船、ということで調べてみると、
やっぱり『銭湯』です。
シャワー一回1,69ユーロ(200円くらい?)
土曜はプラス1ユーロ近くも割高になります。
バスタブもあって、平日は4ユーロ強、土曜日は5ユーロ強になります。
市営にしては高いですね・・・。
ちなみに、男女の区別は、時間を変えるだけで同じ場所のようです。
日曜日はお休みみたいです。

5軒の中には、趣向を凝らして
トルコ式のお風呂も取り入れているところもありました。
家庭にお風呂のある一般客も導入しようという、企みでしょうね。

それにしても何故、トリノでは公衆浴場が多いのかなぁ・・・?
ヴェネトでは聞かへんなぁ・・・。

と、話はヴェネツィアに戻りますが、
ヴェネツィアでは近年、公衆トイレに1~3ユーロという入場料とっていて、
全国誌とかで非難の嵐・・・。
でも、切羽詰った場合でも、
臭くて汚いイタリアの公衆トイレには『我慢死に』しても入りたくないので、
そういう意味では、お金払ってでも清潔なトイレがあるのは、
女性にとってはありがたいです。