◆ イタリアでの生ハムの買い方 | イタリアよもやま話

◆ イタリアでの生ハムの買い方

今更なんですが、イタリアの生ハム大好きです。
この季節になると、メロンも出てくるので
ついつい買いすぎてしまいます。

イタリアの生ハム名産地は、中部北のパルマと、北東部ののサンダニエーレです。
パルマは小さな町ですが、この町で生まれたものには世界的に有名なものが多いのです。
生ハムと、パルミッジャーノ( パルメザンチーズ)と
今は亡きテノール歌手のパヴァロッティです。
パルマの辺り、エミーリア・ロマーニャ州は、お料理がおいしいことで有名なんです。
彼があんなに太っちょだったのは、やっぱり食いしん坊だったからでしょうね。

生ハムに戻りますが、
個人経営のお店になると、店主の好みが入るのでマチマチですが、
どんなお客にも対応しなければならないスーパーマーケットなら、
パルマとサンダニエーレ両方の生ハムは、たいてい揃っています。
そして、ちょっと安めの地元の生ハムも置いている、というのがスタンダードですね。

生ハムは、あの大きな塊からその場でスライスしてもらうので
1エット、2エット、という風に
エット(100グラムの単位)で頼んで切ってもらって買います。

野菜類はセルフサービスで好きなだけビニール袋に入れて計るイタリアのスーパーですが、
ハム類だけは、昔ながらの様式で、係り員に頼んで切ってもらいます。
係員は紙の上に薄いビニールを重ねて、そこに直接薄切りを落としていきます。
そのまま、デジタル表示のある秤へ。
そこで、製品の名前または値段をインプットすると、
価格のシールが出てきます。
紙ごとクルクルっとほぼ筒状に巻いて、両端をつぶして中に入れ込み、
表に値段シールを貼ります。

ところが、最近のスーパーではこんな感じ。

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見てると、紙にハムを乗せて、上から薄いビニールで覆うところまでは同じだけど、
そのまま三つ折りくらいにして、
折り目に値段表を貼ります。
両端、開いてるんですけど・・・ちょっと衛生的にどうよ?

と最初は思い、別の袋をもらいました。
ところが、開けてみると・・・
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なんだぁ、きちんと薄いビニールが最初っからくっついてるので
両端は、閉じてる訳ね。
(上のは生ハムではなく、アルプス地方名産の燻製ハムの“スペック”です。)

これ、なかなか便利。
全部食べきれなくて冷蔵庫にもどす時もいいです。
イタリア人にしては、なかなかの向上心じゃぁないですか!

こういう小さな生活の向上を、もっと図ってもらいたいもんですね。
(例えば、ラップとかね・・・)