◆ サッカー口論で殺人事件 | イタリアよもやま話

◆ サッカー口論で殺人事件

イタリアよもやま話

先日、ドイツのハノーヴァーのある小さなBARでたまたま居合わせた
ドイツ在住のイタリア人男性2人(40代・サルデ-ニア島とカンパーニア州出身のピッツァ職人)と
ドイツ人男性1人が、お互いの国のチームは歴代のワールドカップの試合に何回勝ったか、
などという論争を始め、激しい口論になりましたくt。
ドイツ人男性は、その場をいったん去りましたが、
ちょっとたってから戻ってきて
『さっきの話の続きを外でしようじゃないか。』
と言い、立ち上がったイタリア人男性の頭を突然ピストルで撃ち即死させ、
隣にいたもう一人のイタリア人男性に向かっても発射、
この人も、後に病院で亡くなりました。
犯人(42歳)は手配中、まだつかまっていません。

サッカーの試合に関しての論争が過激になるのはよくあることだけれど、
殺したいと思うまでの憎しみを抱くというのは、
やはり尋常じゃないですよね。

ことワールドカップに関しては、2006年にドイツにて行われた際、
ベスト4に入ったイタリアと地元ドイツが対戦して、ドイツを負かしている実績があります。
その後イタリアが優勝したのですが、
その辺りから、ドイツ・サッカーファンのイタリアへの憎しみは強くなったみたいで、
今年のワールドカップでも、あるドイツ人歌手が
イタリアのことをボロクソにけなしながら
『とにかく、イタリアさえいなくなれば、それでいい~♪』
とシツコク言う内容の歌を出しているのがニュースでも出ていました。

それにしても、その二人のイタリア人も、
今回のワールドカップでイタリアは、すっかり負け逃げしてるんだから、
おとなしくしていればいいのに、
ドイツがここまで勝ち進んでいる時に、
一体なんでまた相手の領土内において、激怒させるようなことを言ったのか・・・
2人だったからついつい強気に出たのかもしれないけれど、
こんな死に方って・・・。

新聞には、
『事件の裏にはマフィアの抗争が絡んでいる場合もある』
と書かれていましたが、
この手の殺人事件って、
一見普通に見えるようで実は精神異常な人の怖さについて考えさせられます。