◆ フライブルグ郊外の歩道を歩いていたら・・・ | イタリアよもやま話

◆ フライブルグ郊外の歩道を歩いていたら・・・


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 (ドイツでは、きっちりと歩道・自転車道と車道が別れていますよね。イタリアはまだ少ないし、曖昧な所が多い)

フライブルグで驚いたことがありました。
歩道を歩いていたんです。あと5mくらいで、信号のない交差点にさしかかるという場所でした。
すると、向こうから来ていた車が、おもむろにスピードを下げて徐行し始めたのです。
で、どんどん徐行が激しくなりました。
私は慣れない町に来ているので、思わず、
『まさか、人さらいちゃうやろな・・・』 (今でもこんな言葉はあるのだろうか・・・)
と警戒して歩き続けましたが、横断歩道を渡らずに道を曲がろうとしたとたん、
その車は、スピードをまた元のように上げて進み去って行きました。

『えっ?見込み発進ならぬ、見込み停車の為の徐行やったんや!』
と気付きました。
そんなことが一週間の滞在中に2~3度ありました。

もちろん、ドイツでは横断歩道の端に足をかければ、車は絶対に止まってくれます。
なのに、歩行者を見たとたん、見込み停車までするとは・・・
これって・・・
まさに歩行者天国。
(スイスでもそうです。)

比べて、イタリアは歩行者地獄(それも、地獄絵のような有様)なんですよね。
横断歩道の脇に立ち止まって目でお願いしているだけでは、なかなか渡れない、それが現実です。
すごいスピードでビュンビュン車は通り過ぎて行きます。
立っているのが東洋人だから、なおさら止まらないのかどうかはわかりません。
(金髪のねぇちゃんだったら、止まってくれる確率上がるんだ、これが・・・
ウチの誰かさん見てても、
『かわいいし、止まってあげようか。』っておもむろに言ってるもんねぇ・・・。
そこで止まって、何か芽生えるかっちゅうねん!)

一緒にイタリア人と歩いていると、
『BUTTATI!!(ブッタティ)』 
(直訳:『身を投げろ!』 意訳:『思い切って身を乗り出して進め!おどおどすんな。』)
と言われるんですよね。
彼らいわく、横断歩道で人を轢いたら、100%轢いた方に過失があると法律で決まっているので、
向こうも、そこの所は心得ているから結局は止まる、んだそうです。
でも、あんなスピード出してるのに、止まり切れなかったら?
100%向こうの過失としても、轢かれたくないんですけど・・・。
ボーっとして運転してる人とか、携帯に夢中になってる人、多いやん!!


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( 住宅地ですよ、という表示が大きくありました。 )