イタリアよもやま話 -87ページ目

イタリア人は太郎君に花子さん、

イタリア人の名前って、というか西洋人の名前って、皆同じ。
なんで自分の一番大切な子供に、
隣の子供と同じ名前つけるんだろう。不思議だ。

もちろん地域や世代にもよるが、
一般的にイタリア全国では

男性では
フランチェスコ・ロベルト・マリオ・ピエトロ・ルカ
・ジョバンニ・アンドレア・ミケーレ・アレッサンドロ・
アルベルト・ファビオ...

女性でもある程度呼応して、
フランチェスカ・ロベルタ・マリーア・アレッサンドラ・
マルゲリータ・ジョバンナ・モニカ・アンナ・ラウラ・
エレナ・クラウディア・クリスティーナ...


こうして並べてみると、聖人の名前が圧倒的に多い。
やはりカトリック大国。
こちらではカレンダーを見ても、その日がどの聖人の記念日か
分かるようになっている。
例えば、聖アンドレアの日はアンドレアと名の付く親戚に、
「おめでとう」の電話をかけたりするのも、
クリスチャンにとっては
第2の誕生日くらいに大切な事らしい。


とにかく、これらの名前を持っている知り合いは、
一つの名前につき、私でさえ5~6人は思い浮かべられる。
ここに書かなかった、比較的少ない名前でも、
一つの名前につき2~3人はいるかもしれない。


日本人の私の交友関係でこうなのだから、
かなりのパーセンテージで同一の名前が存在する。
ということは、名前の種類自体も少ないのだろう。
確かに日本は、漢字を変えてバリエーションが作れたりするが、
それでも、やはり絶対数は多いと思う。
例えばあなたは「みちこさん」と言われて
5~6人の顔を思い浮かべますか。


また日本の名前は漢字の読み方次第で勝手に
発明できてしまう名前でもある。
イタリアの名前で意味不明の音だけの名前なんてない。
やはり元来ラテン語からきたものとか、
ギリシャ語から来たもの、
ちょっとひねくれた人では、ロシア風の名前、
ドイツ風の名前を付けるが、
勝手に音だけでつけない。
ただ、そうなると名前に個性が出てこない。


南イタリアの町の人ごみのなかで
「フランチェスコ~!」
と叫んでみたら、いったい何十人の人が振り返るか、
一回やってみるとよくわかると思う。


私は人の名前を覚えるのが大の苦手なので、
その点、種類の少ない名前でリサイクル暗記できるのは
とても便利なことだが。


超格安パリ行きチケット????

読者の方々にちょっと質問です。

友達の話。
年末の一番高い時期だというのに
どうしてもパリに行きたくなり、
今日旅行会社に電車の切符を買いに行きました。
急いでいたので、無愛想な係員をせかして、
二人分370ユーロの切符代をクレジットカードで購入。
旅行会社を出てから、カードの支払いレシートを見ると、
なんと370ユーロが、37.0ユーロと間違って打ってあります。
つまり彼女は37ユーロ(5000円くらい)で
パリ往復二人分の切符を買った事になります。
もちろん友達は自己申告する気など毛頭ないですし、
旅行会社も初めて入った所。


ここで質問。
遅かれ早かれ、この過ちに気付く旅行会社は、
どうするのでしょう?
クレジットカードの番号を知っている彼らは、
何か手を打ってくるのでしょうか?
それとも、知っていようがなんだろうが、
打ち間違った方が悪いので、
旅行会社が泣き寝入りするのでしょうか?


ヴェニスで方言をぶっとばそう

こちらにも方言はある。

例えばイタリア最北東のフリウリ地方の方言などは、
ほとんど別の言語をしゃべるといってもよい。

ヴェネト州もなかなか根強く方言が残っている。
発音の傾向から行くと、あまり口をはっきり開けなくてもいい、
東北弁に似ていると思う。
(東北地方の知り合いは極端に少なく、
確固とした根拠はないので、なんかそんな風に聞こえる、
と言ってしまった方が正直かも・・・。)


でも、堂々と何処へ行っても方言でしゃべる態度は、
関西人のそれであろう。
それは、どこへ行ってもアクセントがどうしても隠せない、
という南イタリアの方言とは少し意味が違う。
ただ、関西弁ほどメジャーではないので、
(というか、ヴェネト人のコメディアンが毎日全国放送のテレビで
ヴェネト弁ジョークをかます、ということはないので)
分かってもらえないリスクがあるから、
他の州の人としゃべる時はそれなりに気をつけているようだ。


映画でも笑いをとるのはローマ方言辺りで、ヴェネト方言は
間抜けな使用人とかの役
に当てられることが多い。

ではここで、ヴェニス観光中にヴェニス人から笑いをとる
簡単一言ワンレッスン!

わかりました→「オ・カピート」(伊標準語)
    → 「ゴ・カピーヨ」 (ヴェニス方言)

わかった?→「アイ・カピート?」(伊標準語)
    → 「ティ・ガ・カピーヨ」 (ヴェニス方言)

食べるものはありますか?→「チェ・ダ・マンジャーレ?」(伊標準)
    → 「ゲ・ゼ・ダ・マニャール?」 (ヴェニス方言)

う~む。皆さんがこれら方言をBARなどで使った時の
ヴェニス人の喜び様が目に見えるようだ。
でも値引きはしてくれないよ、ヴェニスの商人は。




イタリアの中国人~恩恵の巻~

こんな小さな観光都市ヴェニスでも、中国人がはびこってく

れたお陰で、ちょっとした日本食が手に入るようになった。


彼ら経営の小さなお店で、オリエンタルフーズが手に入る。

日本食は簡単なものでも、日本人ビジネスマンが赴任しそうな

ミラノかローマ、いいとこフィレンツェくらいじゃないと見つけ

にくかった。


この店には、中華の食品、インドや南アジアの香辛料と並んで、

清酒・みりん・味噌・即席味噌汁・白玉うどん・素麺・カップヌ

ードル・出前一丁ラーメンなどが置かれていて、イタリアで作られ

る日本米(“イタひかり”と呼ばれている)もある!


どれも日本の値段に比べると、べらぼうに高いが、

実際日本から送る時の手間や送料を考えると、

「まぁ、しゃぁないな~」という感じで、

清水の舞台から飛び降りた気になって、

一本1400円とかのみりんを買う私である。



イタリアの中国人~商魂の巻~

このところのイタリアでの中国人パワーはすごい!

ここ数年であれよあれよと言う間に、この小さなヴェニスにも

私が知っているだけでも、なんと9軒の中華料理店が出来て、

しかも噂によると、ほとんどの店が同じ人物による経営らしい。


誰ぞや?

しかもその人物は、あちこちの店も買い占めて、中心街のイタリ

ア人経営のBAR、喫茶で、いつのまにかバーテンとかウェート

レス全員が中国人になっちゃった~ってのが今や目白押し。

その上彼らの経営による、異常に安い服を売る店、革の鞄を売る

店がどんどん増えている。

入る店入る店、中国人経営。

別に差別する気はないけれど、

わざわざイタリアに来た観光客も、なんだか

拍子抜けするのではないか。


これぞ華僑パワーか?

イタリアの中国人~中華料理の巻~

イタリアの中華料理は、中国人の独占企業だ。

日本なら日本人でも中華料理店開けたりするだろうが、

イタリアじゃお目にかかったことない。

中国人は今やすごい勢いでイタリアに移民しているので

どんな田舎の小さな町でも中華料理屋の一軒くらいは見つかる。

では、お味の方は?というと、大概ハズレ

これらの中国人たちは、コックの勉強をした人たちでは

ないんだと思う。たいていが家族経営で、お父ちゃんがコックさん、

お母ちゃんが店番と会計、子供が給仕、なんてのが多い。

きっとイタリアに来て一番手っ取り早い商売が中華料理ということ

で、毎日食べてたご飯を、そのままに作っているんだと思う。

しかも生鮮食品の素材は殆ど中国産の冷凍ものか缶詰め物。

出元が同じなのか、お肉も、エビも、イカも、どこへ行っても、

またいつ行っても、同じ味である。

お米はイタリア米、情けないのは麺類。イタリアのパスタ

使っているところが大半なのだ。中国人移民たちに数千年の歴史

を持つ彼らの「食」に関する誇りはないのか。なんと細めのパスタで

補っている。ラーメンは置いていないところが多い。理由を尋ね

たら、汁物の麺はイタリア人に向かない、好まれないという。

本当かなぁ。私の友達はみなラーメン大好きだ。パリの中華街でも

ラーメンは大盛況だった。(パリの中華街はGOOD!)

真相はきっとパスタがふやけちゃうんだと思う。

こちらではRISO CANTONESE(リーゾ・カントネ―ゼ:広東風飯)と

呼ばれる平凡なチャーハンなんかにも、絶対にズッキーニが入ってる。

私は大不満なのだが、ユーロが導入される前までは、

なんと言っても値段が安い事と、オリエンタル料理の走りという事で、

人気があった。油っこい上に、ハッキリした味付けが人気を呼ぶのか。

そして不思議なのは、自国の酒を「SAKE」と書いて置いている事

である。ここにも彼らの誇りのなさが伺える。

だいたい家族経営の所は、何故か愛想のいい人ばかりで、

私を見ると、「どこから来た?GIAPPONEか?」と尋ねてくる。

同じ東洋人としての親近感を持ってくれているようで、海外で日本人

同士会うと目をそらす日本人よりかわいい。

だからか、私もマズイマズイと言いながらも、(じょう)で行く、

行きつけの中華料理店はあるが。

あぁ、本当の中華が食べたい~!










あぁ痛いや!アリタリア航空~直行便編~

リタリア日本ーイタリア直行便とかの大陸横断便になると、
スチュワーデス達と一緒に居なければならない時間が多いだけにもっと辛い。
トイレは非常に汚いし、サービスも少ないのでお腹がすくし、のども渇く。

彼女らは一体何をしているのかというと、
最後部の台所とかに集まって、皆でだべっている
しかもトイレを待ってる間にそれを小耳にはさむと、その内容はまさに井戸端会議
彼らは、しゃべる事にかけては世界一の才能があるので、
12時間だろうと、飽きないでしゃべっていられる.

機内食のサービスも、やたらこぼしたり落としたり。
落ちたものを全部拾わないので、なにかと床が散らかってしまう。
「アンナぁ!!こっちジャパニーズ機内食が足りないわ、そっちに残ってるなら回してぇ!」
などと二本の通路間で大きな声が飛び交い、
機内食があっちへこっちへ、途中に座る乗客の手も借りて回される。

イタリア人の乗客はというと、
「独占企業のアリタリアの乗務員は国家公務員みたいなもんだから、
天下安泰、サービスなんかしなくったって首にもされないんだ。」
と、内心皆怒っている。

只一つ、肝心なパイロットの質は良いようである。
離着陸もスムーズだし、実際にアリタリアが落ちた、というのはあまり聞かない。
楽観的に生き抜く事は上手なイタリア人気質のお陰か。
最後の最後まで「なんとかなるさ」と言って
本当になんとかなってしまうイタリアン・ラッキーのお陰か。

去年、このアリタリアが、不景気の波と、最近多い激安航空機との競争の波に押され、
大赤字で倒産の危機に見舞われた。
ところが、イタリア政府がそれを援助することにして倒産を免れたようである。
「なんで私達の税金がアリタリアに行くんだ!自由競争させたらいいのに!」
と、皆怒っている。

私も全く同感である。
独占電話会社が解放され、幾つもの電話会社間の市場争いある今、
冷たく無愛想だった電話会社の受け付けの態度は、
見違えるほどやさしく丁寧になった例を見ると、
この政府の援助さえなければ、
アリタリアのかっこいいスチュワ―ト
通路にひざまずいて
「お飲み物いかがでしょうか?」
と来る日も遠くは無かった気がするが・・・。

あぁ痛いや!アリタリア航空~ヨーロッパ線編~

イタリアの独占企業アリタリア航空をご存知であろうか。
JALと共同運航もしているので、きっとアリタリア航空に当ってしまった
不幸な日本人観光客も多くいらっしゃることと思う。

アリタリアはイタリア人の間でも大変嫌われている。
まず運賃が高い。
発着の遅れは当たり前、
それどころか突然のストが多い。
(私は見事にやられた。インド行き当日のカウンターで!)

そして最後に航空会社選択の際のネックポイントである、
乗務員の接客態度が非常になってない!

先日ヨーロッパ線で、嫌々アリタリアに乗る羽目になった。
まずスチュワーデス達はお客が重い荷物を座席の上のキャビネットに
「うんしょ、こらしょ」と上げているのを見ても、
「そんなことは女性の私には関係ない」
いう風に黙って見ているだけで、手助けもしない。

離陸後、ある金髪のお姉ちゃんスチュワーデスは、
私の隣に座っていた軽いタイプの男性と仲良くなり、遂には私の座席の隣の通路を陣取って、
私をはさんで、その男性とくだらない話をベラベラとローマ方言のアクセント丸出しで
着陸体勢に入るまで続けた。
ジュースサービスもないことだし、暇を持て余したのであろう。

これだけお互いのこと話したんだから
電話番号の一つでも交わすかと思いきや、
サラッと、
「CIAO!BUON VIAGGIO!(チャオ!よい旅をね!」
で、終ったところを見ると、
やっぱり彼女にとっては日常茶飯事らしい。
その辺の喫茶店BARのオネ―チャンと同じである。

機内では飲み物すら出る気配が全くないので、
「1時間の間、何も出ないんだろうか。」
と懸念していたら、
離陸して30分くらいしてやっと
カッコいい男性スチュワート(これは結構カッコいいのを揃えている)が、
私の座席からよく見える台所に行ってジュースのパックを取り出した。
「なんだ、あるんじゃん、やっぱ出るんだぁ。」
と思っていたら、彼、コップを出して、そのジュースを注いだ。
「え?もしかして個人的に頼まないとくれないのかぃ?」
と思いきや、彼はその場でそのコップのジュースを
ゴクゴクっと飲み干し、ジュースのパックを元の場所に戻して、
台所から出て行った・・・・。
ジュースはあるのに出ない!
しかも乗客の前でそれを飲む、その根性!

あなたには出来ますか?

人の家の物を勝手に食べる?

イタリア人って、人の家にお客として来た時、
かなり日本人とは違うことをする。

例えば、台所に入ったとする。
そこのテーブルに葡萄とかがお皿に入ってたとする。
と、勝手に承諾も得ずにひと粒ふた粒むしって
食べたりするのだ。
おしゃべりしながらってこともあるし、
おもむろにってこともあるし、それは人による。
もちろんそんなことしない人もいる。
でもそういうことする人を見ても不思議がる人は、いない。
大きなりんご等を手にとってかぶりつく人はさすがにいないが、
キャンディーボックスの飴とかチョコとかだったら
平気で手にとって食べる、そんな人が結構いる。
それはよく果物屋やスーパーで、さくらんぼとか葡萄を
2~3粒とって「味見」している買い物のおばさんが多い、
そういった現象と、根本のところは同じだと思う。

 (日本だったら、これは「盗み」でしょう? 
 昨日イタリアの新聞に「4ユーロ盗って逮捕された」 
 という見出しがあった。多分中身が4ユーロの財布を
 盗って逮捕されたバカな人、っていう意味だと思うが、
 そのくらいじゃ盗みのうちには入らないのだろう。)

それから人の家を隅から隅まで、全部見たがる。
居間だけに通しているのに、台所からベッドルームから
トイレ、果てには物置きまで、
「ふ~ん、ふ~ん」
という感じで見て行く。
私は散らかし屋なので、あまり付き合いの深くないイタリア人が
急に我が家に訪れると、慌てふためいてしまう。
散らかっている部屋の扉をぴっちり閉めて、いかにも
「立ち入り禁止」を誇示しないと、覗き込まれる。
(イタリアの家の中の扉は、開けっ放しのところが多い。
トイレでも、使ってない時は開けてあることが多い。)

食事に招いたりした時に日本人と違うところは、
大皿とかにあるものは、こちらが勧めなくても勝手に
取って食べてくれること。
そんなイタリア人に慣れてしまうと、日本人とかで
モジモジいつまでも中央の皿に手を出さない人に、
私は気付かないでしまう。


こうやって見てみるとわかるのは、要するに
イタリア人は日本人に比べると遠慮がないわけだ。
世界にはいろいろな民族がいるし、イタリア人を遥かに上回る
無遠慮な民俗も多い。
日本人が、あまりに遠慮しすぎるのか。
私も日本人の中ではかなり無作法な方だと思うが、それが
こちらで気がつかない内にエスカレートするのでは、
とちょっと心配になってくる。

性格診断 エゴグラム!

自分に嘘をつかずに真剣に答えると、
なかなか辛らつに当たります。

エゴグラムとは、人間の性格を

CP=厳しい心。正義感が強く理想に燃える心。
NP=愛性の心。優しく保護する心。
 A=大人の心。冷静に分析する理知的な心。
FC=自由な心。天真爛漫で無邪気な心。
AC=順応する心。いい子を演じようとする心。


という5つの心の領域に分けて、
アンケート方式であなたの性格を分析します。

2~3分で出来ますから、トライしてみては?

エゴグラムによる性格診断